まるでスウプをすくうみたいに
僕の左眼をくり抜く
まるで種をまくみたいに
ガラスの義眼を僕の手におく


「もっと綺麗になるのよ。
 もっともっと、綺麗に。」


君が創ったお人形
完成したのは青と緑のオッドアイ
君は僕の真っ赤な涙も綺麗だっていう
僕ははんぶんになった視界で君に微笑む
だってきっと、手を足を声を失ったって君を愛してる



「ねぇ、キスしてもいい?」
「だめに決まってるじゃない」