僕は羽根が欲しい
落ちたら死んでしまうような空へ
君を連れてゆくために
僕は人魚の尻尾が欲しい
記憶を砕いて溜め込んだあの水底へ
君を沈めにゆくために
君が僕に好きだと言った日
君のすべてが
僕のものになったと思っていた
信じていた
でも君は嘘をついた
神さま
僕に
羽根と
人魚の尻尾と
ピストルをください
もう君に嘘はつかせない