光を超えて
朝を蹴散らして
もっともっともっと遠くへ投げ飛ばす
ねぇベル、金髪のくせに灰色の眼をしたベル、
僕にキスしないで

眠り姫みたいに
暗闇のふかくふかくに沈んで
悲しみのヴェールをかぶる
手を合わせる人などいやしない
それでも葬列は続いて
知らない楽団のパレードみたいに僕の前を横切っていく

喉に詰めた言葉たちを
吐き出すのを忘れたのは君だっただろ?
ねぇベル、それでも、
君の所為じゃないよって僕なら言ってあげられる

人ごみを嫌い
優しい色の眼をぎらつかせながら
美しい爆音を愛した
ねぇベル、いつまでも少年のまま
僕に触らないで